研究室紹介

津本研究室

  • 工学部

  • 大学院工学系研究科
研究分野
生命分子解析学
キーワード
蛋白質科学、相互作用、熱力学、速度論、抗体工学、計算科学、リガンドスクリーニング
URL
https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/phys-biochem/

MEMBERS

  • 津本 浩平 教授 Kouhei Tsumoto
    • 03-5449-5316
  • 長門石 曉 准教授 Satoru Nagatoishi
    • 03-6409-2126
  • 中木戸 誠 講師 Makoto Nakakido
    • 03-6409-2129
  • 松長 遼 助教 Ryo Matsunaga
    • 03-6409-2129

最近の発表論文

研究テーマ

本研究室では、抗体工学を基軸として、高度な物理化学的解析技術と計算科学技術を融合し、創薬から材料開発までを視野に入れた幅広い研究を展開している。分子レベルでの精密な相互作用解析を基盤に、次世代のバイオテクノロジーを切り拓くことを目指す。

次世代抗体工学:

抗体は、優れた抗原認識能からバイオ医薬品や診断薬として広く用いられ、その高機能化・高物性化が求められている。本研究室では、蛋白質工学、物理化学的解析、細胞生物学的解析を駆使し、次世代抗体工学の基盤研究を推進している。抗体の抗原認識機構を分子レベルで解明し、ハイスループットスクリーニングやデータ駆動型設計などの最新技術を取り入れ、抗体医薬開発を加速する研究に取り組んでいる。

疾患関連蛋白質群の分子マシーナリー解明:

病原性微生物や、脳神経およびがん関連蛋白質に着目し、疾患の原因となる蛋白質複合体の構造機能解析と、抗体、中分子、低分子などのモダリティ分子による制御技術開発を進めている。

生命金属科学:

金属は、蛋白質の機能発現に不可欠であり、その制御異常は疾患に繋がる。本研究室では、生体内における蛋白質と金属の相互作用を詳細に解析し、金属を介した蛋白質の機能制御を通して、疾患治療や新しい抗菌薬開発への応用を目指している。

生命分子相互作用制御基剤の開発:

本研究室では、生命分子の相互作用を制御可能な低分子化合物の探索とその最適化に取り組み、本学創薬機構(DDI)と密に連携しながら、治療薬開発だけでなく、生命科学研究に貢献する機能性基剤の創出を目指している。

材料創製を指向した蛋白質工学:

蛋白質の高度な自己組織化能や特異的な分子認識能に着目し、アミノ酸配列の精密な再設計を通じて、医薬品だけでなく、エネルギーや環境、材料分野など、幅広い分野で応用可能な新規バイオマテリアルの開発を目指している。