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大澤 毅 准教授 Tsuyoshi Osawa
- 03-5452-5025
最近の発表論文
研究テーマ
がんの病態解明と克服は21世紀の医学・生物学の最大の課題の一つであり、医学・生物学・工学・化学の分野横断的な融合研究ががん克服に必須である。近年、がん細胞を取り巻く過酷な環境(がん微小環境)ががんの進展を促進することが明らかとなってきた。当研究室では、がん微小環境におけるがん細胞のゲノム・エピゲノム・トランスクリプトーム・プロテオーム・メタボロームの多階層オミクスの統合情報を統合し新しい栄養学の視点から新規がん治療法の開発を目指している。
がんを悪性化する生理活性がん代謝物の同定:
がん細胞は過酷ながん微小環境に応じて生理活性がん代謝物(オンコメタボライト)を蓄積しがんの増殖・浸潤・転移などがん悪性化に寄与することが知られている。未知のオンコメタボライトの同定と機能解析を行っている。
がん微小環境におけるがん代謝適応システムの解明:
がん細胞が低酸素・低栄養・低pHなど過酷ながん微小環境で悪性化を獲得することが知られている。これまで独立したパラダイムで研究されてきた糖質、脂質、アミノ酸にわたる多重のがん代謝適応システムの解明を目指している。
「ニュートリオミクス」を駆使した治療法の開発:
栄養を起点としたゲノム、エピゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームのオミクス統合解析から、がん微小環境の変化に伴った転写・代謝システムを捉え、がんの進展に寄与する分子機構を明らかにし、新たながん治療法を開発に繋げる。