工藤研究室
有機合成化学

大学院工学系研究科 化学生命工学専攻

http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/~kkudo/

  教 授
工藤 一秋
  助 教
赤川 賢吾

最近の発表論文

  • J. Org. Chem. 2016, 61, 9396-9401. [PDF]
  • Chem. Lett. 2016, 45, 300-302. [PDF]
  • Eur. J. Org. Chem. 2015, 5055-5059. [PDF]
  • Angew. Chem. Int. Ed. 2015, 54, 1822-1826. [PDF]

研究テーマ

アミノ酸をつなげてできるペプチドは,現在医薬や補助食品として用いられているが,触媒や機能材料など他用途に展開できる大きな可能性を秘めている。当研究室では「ペプチド」をキーワードとして,新しいものづくりを提案する。

高選択的ペプチド有機触媒の開発:

タンパク質である酵素は,水中,温和な条件で高効率,高選択的に触媒反応を進める。これは酵素分子の三次元構造に立脚している。それに倣って,酵素同様にアミノ酸から構成されるペプチドで,分子の二次構造に立脚した触媒能を示すものを見出す。既存の触媒では実現が難しい位置選択的反応や化学選択的反応の実現を目指す。

ペプチドに倣った有機分子触媒の開発:

ペプチドの化学合成は,樹脂上に逐次的にアミノ酸誘導体をつなげることで行われるが,アミノ酸誘導体や合成用樹脂が高価であり,大量合成には向かない。ペプチド触媒の分子構造のエッセンスを抽出した簡単な分子触媒を開発することで,その問題点を克服する。

生合成機構を模倣した生理活性物質の合成:

生体は,さまざまな生理活性物質を作り出しており,その中には,薬理活性のあるものも多く知られる。そのような物質の人工合成はすでに達成されているが,安全面,コスト,環境面などで問題を抱える。我々は,生合成機構に倣った汎用性のある合成法の開発を目指している。