研究室紹介

分子界面工学研究室

  • 工学部

  • 大学院工学系研究科
研究分野
分子界面工学
キーワード
分子界面科学、合成化学、材料科学、電気化学
URL
https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/InterfaceMolEng/JP/

MEMBERS

  • 伊藤 喜光 准教授 Yoshimitsu Itoh
    • 03-5841-8801

最近の発表論文

研究テーマ

界面は物質同士が触れあう境界を指す。蛋白質や分子同士の相互作用といった小さな世界における官能基の種類や配列がマクロな材料物性や機能に大きく影響する。この分子界面は材料全体で見れば本当に僅かな領域だが、水をはじくフッ素コート表面のように身近に実感できる例も多い。逆に言えば界面を適切にコントロールすることができれば、様々な材料物性を自在に操ることができることを意味する。当研究室では、有機合成化学・高分子科学・超分子科学・電気化学を駆使して界面現象に立脚した新しい材料創成に取り組んでいる。

電極界面を利用した環境に優しい新しい材料合成法の開拓:

電気は古くから知られているクリーンなエネルギーの代表である。当研究室では電気の力を使って人類の未来を支える革新的な材料を合成する方法を模索している。電気を使った合成といえば酸化・還元反応による合成が有名だが、当研究室ではそれに加え、泳動・分極など電気のもつ多様な能力を駆使して新しい材料合成法の開拓及び新規物性発現に挑む。

分子化学に立脚した界面現象の探索:

「固体は神がつくりたもうたが、表面は悪魔がつくった」とはパウリの有名な言葉だが、それから半世紀以上たった現代においても表面・界面における現象はその重要性がますます認識されつつも未開拓な部分が山積みである。界面は材料全体の僅かな部分でしかなく、分析して情報を得ることがとても難しいためだ。当研究室では、これまで培ってきた分子化学的なアプローチにより界面現象を解明・活用していくことを目指す。