Sigma-Aldrich Rising Star Award ならびにLectureは、Merck/Sigma-Aldrich社のご厚意により、2019年11月に発足いたしました。コロナ禍による開始の遅延はありましたが、2022年度よりRising Star Award受賞者の表彰ならびにSigma-Aldrich Lectureの開催を開始し、2023年度に続き今回2024年度に無事第3回を迎えることができました。当初の予定であった3年間の第1期をサポートいただきましたMerck/Sigma-Aldrich社に感謝申し上げます。

講演会は3月21日に工学部3号館31号講義室にて行いました。今年度は有機・高分子化学に焦点をあて、ドイツUniversity of KonstanzのStefan Mecking教授に特別講演をお願いしました。
Mecking教授は “Closed Loop Recyclable and Degradable Polyethylene-Like Materials Enabled by Carbonylation Catalysis” というタイトルでプラスチックの循環利用について、1時間にわたる熱演をいただきました。その後の質疑応答は30分に及び、学生からも多くの質問が寄せられ白熱した討論が行われました。

講演者を囲んでのコーヒーブレイクの後、引き続き、受賞者8名（秋⼭ 奈穂氏、澁⾕ 勇希氏、菅 翔吾氏、ドゥンキー 智也 ルカ氏、⾕⽥部 浩⾏氏、横尾 尚典氏、呂 暁俊氏、程 逸⼈氏　順不同）が順に、博士論文の内容について質問を含めて15分の発表を行いました。いずれも流ちょうな英語での堂々とした発表であり、ゲストスピーカーからも、その学術的レベルと発表能力の高さに感銘を受けた旨、後日お褒めの言葉をいただきました。

8名の授賞講演の後、Merck社 ライフサイエンスコマーシャルマーケティング部部長 佐藤弘康様よりお言葉を頂戴したのち、ご出席いただいたMerck社の皆様より、Rising Star Award受賞者8名にカードと花束の贈呈をいただきました。

発表終了後には、講演者を囲んでの意見交換会を行いました。Merck社はじめ化学生命工学専攻の博士課程学生と若手教員を中心に30名強が参加し、当日の講演内容や研究者生活・学生生活についてなどの情報交換を行いました。また昨年より、Merck社の紹介ブースも設けられ興味も持った学生たちからも、活発な質問がよせられていました。特に逆合成プログラムの体験は、とても好評でした。研究室の垣根を超えた交流の場となり、参加者にとってかけがえのない時間となりました。

今年度もSigma-Aldrich Rising Star Award ならびにLectureを無事実施できました。受賞者にとっては博士課程の総仕上げの晴れ舞台であり、また、下級生については憧れの姿と映ったものと思います。このような形で3年間の区切りを迎えられ、専攻として大変嬉しく思います。
化学生命工学専攻では、今後もSigma-Aldrich Rising Star Award ならびにLectureを継続して実施し、次世代の研究者の育成に努めてまいります。最後に、この実施にあたり多大なるご支援をいただいたMerck/Sigma-Aldrich社に専攻一同、心より感謝いたします。

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2023 Sigma-Aldrich Rising Star Award and Lecture

2024年3月6日（水）東京大学 本郷キャンパス 工学部5号館 51号講義室

杦山　真史
正田　浩一朗
冷　坤怡（Kunyi Leng）
Luke H Chao, Ph.D. (Harvard University / Massachusetts General Hospital)

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2022 Sigma-Aldrich Rising Star Award and Lecture

2023年3月20日（月）東京大学 本郷キャンパス 工学部5号館 51号講義室

青木　翼
小阪　高広
小菅　啓史
高倉　眞優子
東　拓也
龚　浩（Hao Gong）
Professor Rory Waterman (University of Vermont)
Professor Todd Marder (Julius-Maximilians-Universität Würzburg)