MEMBERS
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相田 卓三 卓越教授 Takuzo Aida
- 03-5841-7251
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三木 卓幸 特任講師 Takayuki Miki
- 03-5841-4369
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水上 輝市 特任助教 Kiichi Mizukami
- 050-3502-5569
最近の発表論文
研究テーマ
破格の分子デザインによる機能発現が社会やシステムを変える。当研究室ではこの信念のもと、「超分子化学」を基盤とし、持続可能な未来の実現を可能にするマテリアル科学、安全・安心に過ごせる社会を実現するための基礎科学を開拓している。実験室は東大本郷キャンパスと理化学研究所にある。本郷の研究室は、花王株式会社の寄付講座として2023年4月にスタートし、ヘアケア・スキンケア等に繋がる基礎研究を行っており、大学院生を募集している。
超分子ポリマーの開拓と応用:
我々は次世代の子供たちに希望に満ちた地球を残せるのか? 廃プラスチックが地球に大きな負担をかけている。我々は一刻も早くこの問題を解決し、地球温暖化の流れを阻止する必要がある。相田研究室は、動的な結合でモノマーが連結した超分子ポリマーを世界に先駆けて開拓し、関連分野をリードしてきた。最近では、堅牢なのに室温で自己修復し、リサイクルも不要にする自己修復ポリマーガラス、有機材料として史上最高の力学強度を有しながら、原料モノマーまでの完全なリサイクルが可能、かつ、海洋で代謝する超分子プラスチック(Science 2024)、飲料水不足問題の解決に繋がる塩水の超高速淡水化を可能にするフッ素化ナノチャネル(Science 2022)など、大きな成果をあげている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Supramolecular_polymer
分子糊・生体内分子機械を用いるドラッグデリバリーシステム
タンパク質、核酸、生体膜に強く接着する『モレキュラーグルー』、『生体内分子機械』等を用い、疾病に起因する内因性物質に応答し、薬物を時空間特異的に送達するインテリジェントドラッグキャリアを開発している。
デノボペプチドの細胞内合成と細胞工学への応用:
プラスミドDNAを用いて細胞内にてデノボペプチドを合成し、細胞がおかれた環境の変化に応答したそれらのペプチドの細胞内集積化による機能発現をもとに、新たな細胞工学を展開している。
核酸、タンパク質ミュータントの高速分離:
一塩基だけが異なるDNAやRNA等の高速分離は、核酸医薬の開拓において著しく重要であるが、同時に著しく困難な挑戦でもある。我々は、硫酸アンモニウムとガラスプレートを用い、これが可能になることを発見した(Nature 2024)。本研究では、タンパク質分離への応用や自動化を通じた実用化への展開をはかる。