東京大学1日体験化学教室 

主催:東京大学工学部化学・生命系3学科

この企画は終了しました

2014年度 日時・会場

日時:2014年8月4日(月)10時〜17時
会場:東京大学工学部化学・生命系3学科講義室及び研究室(文京区本郷7-3-1 東京大学工学部5号館他)
交通:地下鉄南北線「東大前」駅徒歩5分,地下鉄千代田線「根津」駅徒歩10分,地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅徒歩12分

申し込み方法

電子メールにて,件名を「東京大学1日体験化学教室参加申込」とし,(1)氏名(フリガナ),(2)生年月日,(3)学校名・学年,(4)連絡先(郵便番号・自宅住所・電話番号),(5)保護者氏名を明記の上,下記E-mailアドレス宛にお申し込みください(参加申込締切 7月15日(火)必着。ただし,定員を超えた場合は抽選)。申込メールの発信元を以後連絡用アドレスとします。申込後1週間以内に受け取った旨の返信をいたします。返信が無い場合は、下記問合先までご連絡下さい。参加の可否は別途7月18日(金)までにお知らせします。
申込先/問合先 113-8656 文京区本郷7-3-1 東京大学工学部化学・生命系3学科「1日体験化学教室」係 担当 橋本幸彦 電話/FAX(03)5841-7281
E-mail: 1nichitaiken@chembio.t.u-tokyo.ac.jp

【注】申込受領の返信メールは、To:に「1nichitaiken@chembio.t.u-tokyo.ac.jp」のアドレス、返信先はBcc:に数名〜十名程度の複数のアドレスを記述して送っています。迷惑メールと判定されるケースがあるかもしれませんので、設定をご確認下さい。全員に一週間以内に返信しております。返信の無い方は迷惑メール等をご確認のうえ、お問い合わせ下さい。

概要

主催:東京大学工学部化学・生命系3学科(応用化学科化学システム工学科化学生命工学科
共催:日本化学会関東支部・化学工学会
協賛:「夢・化学-21」委員会
対象:高校生
参加費:無料

最先端の科学技術の一端を体験してもらうため,午前中は講演会,午後は化学・生命系3学科より以下の実験・実習を用意いたします。
「百聞は一見にしかず」です。化学の面白さを実体験して下さい。

講演会

リチウムイオン電池を支える材料技術

化学システム工学科 山田淳夫 教授
エネルギーを貯蔵し、必要に応じて取り出す機能は、いかなる電力システムにおいても重要な役割を演じます。その機能を提供する2次電池の性能向上には目覚ましいものがあり、中でもリチウムイオン電池は、携帯電話やノートパソコン等の携帯電子機器に広く採用されています。最近は、その優れた特性を次世代自動車、太陽光発電といった、持続可能社会実現に向けた重要大型技術に適用していくための技術開発が活発に行われています。リチウムイオン電池の基礎と開発の歴史、さらには最新の技術動向についてお話したいと思います。

実験・実習テーマ一覧

ゲルを作ってみよう

応用化学科 伊藤・横山研究室
こんにゃくやコンタクトレンズなどのゲルは、紐状の高分子を結んだ網目からできていますが、その結び目の構造で劇的に性質が変化し、精密機器 のコーティングに使われるほどに強靭でしなやかになります。この教室では、高分子の紐にビーズ状の分子が通ったネックレスのような高分子から ゲルを作り、その奇妙な結び目が生み出すしなやかさと強靭さを体感してもらいます。

バイオ回転分子モーターの1分子操作

応用化学科 野地研究室

バイオ回転分子モーターとはあらゆる生物の細胞内で燃料(ATP)を消費して、回転運動をおこなう分子機械です。分子モーターに磁石を取り付けることにより、数ナノメートルのタンパク質が回転している様子を観察する事ができます。磁場によって分子モーターに取り付けた磁石を操作し、分子モーターの仕組みを学んでもらいます。

超伝導体の化学を学び,超伝導体で遊ぶ

応用化学科 岸尾研究室

超伝導は極低温でしか起こらない物理現象ですが、医療用の診断装置やリニア新幹線など身近なところですでに実用化されています。超伝導の最大の特徴は完全に電気抵抗が無いことで、これによる風変わりな電磁現象が観測できます。この教室では、高温超伝導体の磁石で遊びながら、超伝導の不思議さとその原理、さらに超伝導体に生かされた”化学”を学んでもらいます。

コンピュータで分子をデザインしよう

化学システム工学科 山下・牛山研究室

化学結合を担う電子は、粒子としての性質に加え、波としての性質も持ちます。こうした電子の運動を記述する量子力学の原理を学びます。また、実際にコンピューター上で分子を組み立て、量子力学の方程式を解き、化学結合を構成する電子が分子の中でどのように広がっているか、また分子がどんな形になるのかを調べます。

ナノ空間を持つ材料「ゼオライト」を体験しよう

化学システム工学科 大久保・脇原研究室

ゼオライトは分子サイズの規則正しいすき間が空いている結晶で、触媒や吸着剤 として使われている、我々の生活には欠かせない身近で重要なマテリアルです。 この教室では、実際にゼオライトを用いた化学反応や吸着実験を行い、ゼオライ トの科学と応用を学んでもらいます。

色素増感太陽電池を作ってみよう

化学システム工学科 Oyama・菊地研究室

ナイロンの糸引きます

化学生命工学科 野崎研究室

現代、多くの繊維が石油を原料として化学的に合成されています。「ナイロン」は最も代表的な合成繊維の一つであり、衣服などに多く用いられています。今回はナイロンを「界面重合法」という方法を用いて合成します。

ノーベル賞反応ークロスカップリングに挑戦!

化学生命工学科 触媒反応工学研究室

2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木カップリング反応は、現在、医薬品をはじめとする化成品を合成するための最も重要な方法の一つとなっています。今回は、実際にパラジウム触媒を使った合成反応を行い、鈴木カップリング反応を体験してもらいます。

液晶の構造と機能を探る

化学生命工学科 加藤研究室

ヒトの細胞からRNAを取り出して解析しよう

化学生命工学科 鈴木研究室

全ての生命はDNA上に記された設計図を基に様々なタンパク質を作り出します。この設計図を読み取り、そしてタンパク質を作る時に活躍するのがRNAというバラエティに富んだ分子たちです。今回はヒトのがん細胞からRNAを抽出しゲル電気泳動による観察を行います。


昨年度の様子